『菱餅』
今日はおひな祭り。
小さいころ、両親と一緒におひな様をかざるのが、とても楽しみでした。
あれから、何十年経ってしまったのだろう?
今も、実家では、母親がその任務を担っていてくれる。
ありがたいことです。
さて、そのお雛様に必ず飾る菱餅。
今更ながらに由来があるのです。
一般的には、緑・赤・白の3色は、健康・魔除け・清浄を表わし、
白い雪から緑の芽が出て花が咲くという様子を 表現したといいます。
すなわち、白が雪、緑が草木、ピンクが花に模したというものなのです。
なるほどです。
また、三色は、赤色は解毒作用(げどくさよう)のある赤いクチナシ、
緑色は厄除(やくよ)けの力があるとされる「よもぎ」、
白色は血圧降下作用のある白い菱(ひし)の実を用いていたようです。
いずれも 薬効(やっこう)のあるものを並べたということですが、
着色の材料として古来より伝わっていたものだと思います。
ちなみに、菱餅が3月3日の節句のもとなったのは江戸時代となってからだそうで、
当時から、3段だけでなく、4段重ね5段重ねなど、色彩も様々なようです。
菱餅の形については水生植物である菱の水面に浮かんだ葉の形を映していると言われ、
尖った形に厄除けや魔除けの意味があるとも言われています。
やはり、歴史はすばらしいと思う。
私たちもいい歴史をつくっていきたいものです。
Thanks !